ギターパートの耳コピのやり方【DTM歴20年のプロが語る】 | DTM FUN LIFE              

ギターパートの耳コピのやり方【DTM歴20年のプロが語る】

HOW TO

エアギターを弾く赤いシャツを着た青年

バンド青年「ギターパートの耳コピをしたいのですが、上手く聴き取ることができません。

やり方やコツなど、教えてもらえませんか?」

ギターパートの耳コピがさっぱり上手くいかなくて、お悩みではありませんか?

本記事を読むことで、耳コピにお手上げ状態の方でもコツをつかめるようになります!

本記事の信頼性
筆者はDTM実務歴20年以上ですが、耳コピ歴も相当長いです。カラオケデータ制作の仕事の経験もあります。

ギターパートの耳コピのやり方を具体的に解説していきますので、コツをつかめるようになりますよ。

本記事を読んでわかること
ギターパートの耳コピのやり方

ギターの耳コピをできるようにして、楽曲の分析能力も身に付けちゃいましょう!

もくじ
1. ギターパートの耳コピのやり方
 1-1. 耳コピデータを打ち込むDAWを用意する
 1-2. 耳コピをする曲のテンポを特定する
 1-3. コード弾きのギターを耳コピする方法
 1-4. ギターフレーズを耳コピする方法
2. 耳コピした譜面でギターを演奏するには
3. ギターの耳コピができれば曲のコピーができる

ギターパートの耳コピのやり方

床に置かれたアコースティックギター

ギターパートの耳コピに必要な作業は、以下になります。

①DAWを用意する
②曲のテンポを特定する
③コピーしたデータをDAWに入力
 →コード弾きの耳コピの方法を使う
 →フレーズの耳コピの方法を使う

順番に解説していきます。

耳コピデータを打ち込むDAWを用意する

正確にギターパートを耳コピするには、DAWを使いましょう。

DAWはモノによっては無料で使えますし、原曲を確認しながら耳コピをしていくのに非常に便利です。

MacとWindowsの無料DAWをご紹介します。

Mac
  Garageband (Apple)
Windows
  cakewalk (Bandlab)

参考その他、DAWの無料版や体験版の情報を以下の記事の中でご紹介しています。参考にご覧ください。

耳コピをする曲のテンポを特定する

さて、DAWでまず耳コピをする曲のテンポを特定しましょう。

曲のテンポが終始一定であるものと、そうでないものがあります。

耳コピする曲のテンポが一定の場合

曲のテンポが一定であれば、特定はカンタンです。

①拍ピッタリの箇所で波形をカット
②DAW付属のメトロノームを鳴らす
③メトロノームと曲の拍が一致するまでテンポを調整

これだけで出来ちゃいます。カンタンですよね。

耳コピする曲のテンポに揺らぎがある場合

バンド曲など、テンポに合わせず制作された曲は少々大変です。

曲によりますが、4小節単位で区切ってテンポを設定していきます。

ギターソロなど、曲の一部であればそれ程手間ではないのですが、全部コピーしたい場合は曲の最後まで地道に区切った区間でテンポを設定していくしかありません。

以下の画像のように、手間はかかりますが区切ってテンポ調整していきます。

テンポを編集しているDAWの画面

ギターを耳コピする場合、以下の2つのタイプに大きく分かれます。

・コード成分の聴き取り
  →主にバッキング
・フレーズの聴き取り
  →主にギターソロ

主にこの2つに分類されますが、バッキングはフレーズも混ったりしますよね。

これら2つのタイプの耳コピの方法について解説していきます。

コード弾きのギターを耳コピする方法

ここではアコースティックギターの音をサンプルに、コード部分の聴き取り方を解説していきます。

以下の手順で聴き取っていきましょう。

  • コード成分の目立つ音をまず聴き取る
  • 分からない音は音色を鳴らしながら確認

こういった手順で進めていきます。

ギターパートの目立つ音から順番に聴き取る

まず、以下のサンプルをお聴きください。

このギターの音を再現していきます。

このサンプル音を聴いて、以下のピアノロール画面のように比較的カンタンにピックアップできる音がいくつかあるハズです。

聴き取れる限りの音を DAWに打ち込みましょう。

3箇所にノートが入力されたDAWのピアノロール画面

一番高い音は比較的、聴き取りやすいと思います。

トラックや調整によりますが、もし一番低い音が聴き取れない場合はベース音と一致するというコトで進めてオッケイです。

ルート音はベースと合わせることが、ほとんどであるからです。

一番高い音と低い音、目立つ音を聴き取れるだけでも、ギターの弦は6本ですので半分は再現出来たコトになりますよね。

さて、残りの聴き取れない音の探し方について解説していきます。

ギターパートで聴き取れない音を特定する

ギターのコード成分で分からない音を探す方法は、以下になります。

推定される音色を重ねてオンとオフを繰り返して確認

どうしても目立つ音に意識が引っ張られて、他の音にフォーカスできないことがあります。

この方法を使えば、意識をその音に向けることができるので判断がしやすくなります。

サンプルの音に推測した音を一緒に鳴らし、その音が合っている場合と間違っている場合の2種類を聴いてみましょう。

推測した音が含まれる場合

推測した音が含まれない場合

推測した音が含まれる場合は音が消えても、意識をその音に向けることができ聴き取ることができるワケです。

このようにして同じ音を再現していくのですが、これは音が分からない場合でして、全部聴き取れるケースもああります。

慣れれば聴き取るスピードも早くなり、筆者もこのように確認するのは相当マレです。

ギターフレーズを耳コピする方法

ギターソロなど、速いフレーズが聴き取れない場合の音の特定方法を解説していきます。

サンプル曲を用意しました。こちらのギターフレーズの耳コピをしていきます。

やり方は以下の2つです。

  • 聴き取れない部分をループ再生して確認
  • タイムストレッチ機能を使う

順番に解説していきます。

拍単位でループさせて聴き取る

まず、聴き取れる部分はDAWにノートを打ち込んでいきましょう。

サンプル曲のギターソロ部分を、以下のように聴き取れたとします。

まばらにノートが入力されたDAWのピアノロール画面

空白の部分は、聴き取れなかった部分です。

DAWで紫色のマーカー部分をループ再生します。

DAWの波形を拡大した画面

このように繰り返し聴くことで、把握しにくいフレーズも周期の感覚をつかみやすくなりコピーしやすくなります。

以下が、実際のギターソロのMIDIデータになります。

ギターのフレーズを表示したDAWのピアノロール画面

打ち込んだ音の出力をオン、オフと切り替え原曲と重ねて確認するとイメージがつかみやすいですよ。

タイムストレッチ機能を使う

タイムストレッチ機能とは、音のピッチを保ちながらテンポに合わせた尺の変更を行うことができる機能です。

タイムストレッチ機能は、DAWには必ず標準で付いている機能です。

これは王道の方法でもありますが、ギター以外のトラックが混ざった状態のオーディオデータに極端なタイムストレッチをかけると、音像が歪みやすくなるデメリットがあります。

極端にタイムスレッチをかけられないとなると、テンポを極端に遅くできないということになり、タイムストレッチの恩恵が少なくなります。

ですので、最後の手段ですね。

耳コピした譜面でギターを演奏するには

譜面を囲む3人のバンドメンバー

せっかく耳コピしたのですから、ギターが弾ける人はそれを弾いてみたいですよね。

その前に、以下をおさえておきましょう。

①動画などで本人映像を確認
②TAB譜を作る

順番に解説します。

動画などで本人映像を確認

DAWで耳コピが終わったら、本人が弾いている動画を確認しましょう。

理由は、ポジショニングを確認できるからです。

弾きやすさだったり、ニュアンスだったりもコピーできるのでオススメです。

ギターは弦が違っても同じ音が出るフレットが多々あるワケでして、どの部分でそのフレーズを弾いているのかがおおよそ分かるだけでも、耳コピの精度がグッと上がります。

  • そこ、開放弦使ってなかったのね・・。
  • そこ、ピッキングじゃなくてハンマリングか・・。
  • そこ、ライトハンドだったのか・・。

こんなカンジで、本人動画があれば色々わかるのでチェックしてみましょう。

もしどうしても動画が見つからなければ、自分の弾きやすいポジションで妥協します。

TAB譜を作る

五線譜って、ギター練習するには分かりづらくないですか?

なので、本人動画でニュアンスまで確認できたらTAB譜を作っちゃいましょう。

手書きでも良いのですが、TAB譜を作るのにオススメなソフトがあるので紹介しておきます。

Guitar Pro

GuitarProという名前のTAB譜制作ソフト

メーカー:AROBAS MUSIC
最安価格(税込):¥10,780

こういうソフトがもっと早くあったら、って思っちゃいますね〜。筆者はこのソフトを使うまでは、ずっと手書きでやっていました。

スクラッチとかハーモニクスとか、細かい表記も分かりやすく記載できるので、とても見やすいですね。

ギターの耳コピができれば曲のコピーができる

床に置かれたアコースティックギター

ここまで読んで頂いた方の中には、こう思われる方がいるかもしれません。

これって、全部ききとってなくね?

おっしゃる通りです。

しかしながら、耳コピの醍醐味は100%の元のデータを見るコトなくいかに原曲に近い形で再現できるか、なのです。

確かにスコアがあればそれに越したコトはないのですが、慣れればスピードは上がり気軽に耳コピができると何かと便利です。

倍音成分を多く含むギターの耳コピができるようになれば、自然と他のトラックを聴き取ることもできるようになり、結果曲のコピーもできてしまうようになります。

筆者は実務経験があるので分かるのですが、カラオケの音源はほとんどのケースでは譜面なしで耳コピで作られています。

耳コピができれば、便利ですよ!

ですので、精度100%正解でなくても耳コピは出来た方が良いです。