DTM FUN LIFE Written by nobsin

DTMの作業をヘッドホンのみで完結できるか?【結論:可能です】

THOUGHT

DTMをやるなら、モニタースピーカーがあった方が良いって、よく聞きます。ヘッドホンだけでも、問題なく作業できていますが・・。ダメなんですか?

DTMをやるなら、必ずわきあがる疑問。コストや、環境の問題が原因になることが多いです。

本記事では「ヘッドホンのみでDTMはできるのか?」を、深掘りしていきます。

筆者についてDTMによる音楽制作歴は20年ほど。王道と呼ばれるモニター機材は、ほぼ全部使ってきました。

本記事を読んでわかること・ヘッドホンのみでDTMはできるのか?・コスパの高いモニター環境

ヘッドホンのみのモニターに不安がある方は、参考になるはず。それでは、見ていきましょう。

DTMの作業をヘッドホンのみで完結できるか?【結論:可能です】

木製のデスクに置かれた黒いキーボードとヘッドフォン

ヘッドホンだけで、DTMの作業は完結できるのか。結論として、可能です。必要なものは、以下。

  • 補てんツールをつかう
  • 妥協をする思考をもつ

順番に、解説していきますね。

補てんツールをつかう

工夫すれば、ヘッドホンのみでもDTMの作業は可能です。具体的に、以下を使います。

  • モニターヘッドホン
  • スペクトルアナライザー
  • スピーカーシミュレーター

モニターヘッドホンを使うモニターヘッドホンは、原音に忠実な音でモニターが可能です。音に色付けが少ない、フラットな出音が特徴。

たたまれた黒いモニターヘッドフォン

小音量で鳴っている音もとらえやすく、ノイズも拾いやすい高解像度で設計されます。周知のとおり、レコーディングやミックスで、大活躍です。

とても優秀なヘッドホンですが、メリットがデメリットになるケースも。まず、以下の事実を知りましょう。

モニタースピーカーの完全な代用はできない

スピーカーとヘッドホンは、耳への音の伝わり方が全く違います。具体的には、以下。

スピーカー 耳の反対側の音も、まざって届くヘッドホン 同じ方向の音だけ、耳に届く

左右のスピーカーからでる音は、空気をつたわり両耳に届きます。ヘッドホンは、左右の耳に個別に音が届く、ここが大きな違いです。

ヘッドホンはスピーカーを使わずとも、ステレオで音を聴けるようにした機器。モニターヘッドホンが、モニタースピーカーの完全なる代役になり得るかと言いますと、それはNOです。

ですが、結果を近づけることはできます。ここを踏まえておくと、”良い意味”で割り切った調整ができますよ。

スペクトルアナライザーを使う音の周波数分布を、見て確認できるプラグイン。ミックス作業ではお馴染みですね。

Spanというスペクトラアナライザーのメイン画面

参考音源と比較しつつ、作業をすすめることでイメージの誤差を小さくします。見て確認できるので、直感的でわかりやすい。

おすすめは、無料プラグイン「Voxengo SPAN」(→Voxengo SPAN ダウンロード)

ただし、視覚に頼りすぎは禁物。最終的には、自分の耳を信じましょう。

参考スペクトルアナライザーについて詳しく解説した記事は、以下。ご参考にどうぞ。

 

 

スピーカーシミュレータを使うスピーカーシミュレータはヘッドホンで、擬似的にスピーカーの鳴りを体験できるプラグイン。マスタートラックに挿せば、OK。

使うなら、無料プラグイン「DeeSpeaker」がおすすめ。(DeeSpeaker ダウンロード)

LRの各音が、反対側の耳にも届くよう音を混ぜ、スピーカーの鳴りを再現しています。とても画期的な製品ですが、ちょっとした欠点もあり。

左右の音の干渉までは、完全再現できていない

左右の音が干渉し、音が顕著に変化する音色もあります。この場合、言ってみればシミュレータとは”違う音”になるわけです。

差の大きさは、スピーカーにより異なります。簡単なので、一度比較してみると良いかもです。

上記をを妥協できれば、補てんツールを使いつつ、DTMの作業を完結できます。

妥協をする思考をもつ

「妥協」の響きは良くないかもですが、けっして悪いことではないです。やるべきを尽くしての妥協、他からすれば、気にならないレベルであることも多いからです。

以下のような思考の実務者は、意外に少数派です。

スタジオワーク同等のクオリティを、自分の環境でだしてやるぜ

なぜなら、現実的ではないから。モニタースピーカーひとつでも、残響を考えれば、部屋には設置できません。

影響が大きい部分を優先して対処、他の部分は妥協しても大丈夫かと。わかってて妥協するなら、納得ですしね。

「ヘッドホンのみ」に拘らなくても、低予算で環境はつくれる

横に並べられたCOSTと文字が描かれた木製のブロック

DTMの作業は、モニターヘッドホンだけでも可能。ですが、モニタースピーカーもあった方が良いことも書きました。

ぶっちゃけ、以下が問題点ならモニタースピーカー、置けます。

・予算が、ちょっと・・・音量が、ちょっと・・

予算の問題

コスパの高いモニターヘッドホンと、組み合わせてスピーカーも導入。これで、予算の問題はクリアです。

品質が、SONYの900ST同等&良心的な価格のモニターヘッドホンも、見かけます。控えめに言って、モニターヘッドホンのみで作業をするよりは、この組み合わせの方が確実に、効率と品質があがります。

念のため、筆者が音を聴いて「コスパ高い」と感じた商品リンク、貼っておきます。(→サウンドハウスで CPH7000の価格をチェック)

音量の問題

部屋からの音もれを、気にしている方がいるかもです。その点は、モニターヘッドホンと併用すれば、軽減できます。

例えば、以下のような感じ。

  • エディット中は、ヘッドホンを使う
  • 全体確認は、スピーカーも使う

エディット中はモニターヘッドホン、全体確認はモニタースピーカーで鳴らして確認。このように、分けると音量の負担は減るのではないかと。

これに加え、防音対策をすれば、鬼に何とかですね。

「DTMの作業をヘッドホンのみで完結できるか?」まとめ

ヘッドホンをしながらスマートフォンをさわる金髪の女性

本記事のおさらいです。

ヘッドホンだけで、DTMの作業を完結させることは、可能。ですが、以下を合わせて行いましょう。

  • 補てんツールをつかう
  • 妥協をする思考をもつ

具体的に、以下の補てんツールを使います。

  • モニターヘッドホン
  • スペクトルアナライザー
  • スピーカーシミュレーター

これらの補てんツールを使いつつ、ある程度、妥協をする思考をもちましょう。脱完璧主義、です。

「ヘッドホンのみ」に拘らずとも、低予算で良質なモニタースピーカー、モニターヘッドホンも導入できます。これらを併せて使うのが、おすすめ。

モニターヘッドホンとスピーカーを切り替えながら使う、音量はひかえつつ、常に大音量でモニターしない。工夫をしながら、音量問題の対策をします。

「ヘッドホンのみでDTMはできるのか?」を、深掘りしてみました。快適なモニター環境を、つくっていきましょう。