作曲のアイデアが浮かばない時の解決方法【20年間これで継続できた】 | DTM FUN LIFE              

作曲のアイデアが浮かばない時の解決方法【20年間助けられた】

HOW TO

頭に手を当てて思い悩んでいる男性

作曲に行き詰まっている人「作曲のアイデアが全く出なくなってしまいました。

作っても、既存曲とどうしても似たような曲ができてしまいます。

こういう時の解決策を教えて下さい。」

急に作曲のアイデアが出てこなくなってしまった・・、そんな経験ありませんか?

本記事では、ネタが切れた時に使える対策をご紹介していきます。

本記事の信頼性
筆者は作曲実務歴20年ほど。
ネタ切れ対策のおかげで、20年間継続できました。

本記事を読んでわかること
・作曲のアイデアが浮かばないときの解決策
・作曲のアイデアが浮かばなくなる原因

対策をしておけば、アイデア枯渇は回避できます。
それでは、さっそく見ていきましょう。

もくじ
1. 作曲のアイデアが浮かばない時の解決方法
 1-1. アレンジをまず詰める
 1-2. 参考音源からアイデアを収集
 1-3. リズムと音程を切り離す
 1-4. 音楽配信アプリを試聴
 1-5. 既存曲のコード進行を分析
 1-6. イヤホン出力で知らない曲を聴く
 1-7. 得意な楽器以外で作曲
 1-8. カットアップを使う
2. 慢性的に作曲のアイデアが浮かばない時は
 2-1. 音楽から一旦はなれる
 2-2. 情報収集
3. 作曲のアイデアが偏る一番の原因
4. 不断の情報収集から作曲のアイデアは生まれる

作曲のアイデアが浮かばない時の解決方法

グレーの背景に並べられた金色の音符

作曲のアイデアが思い付かない時、以下の8つの中から実践すると良いです。

① アレンジをまず詰める
② 参考音源からアイデアを収集
③ リズムと音程を切り離す
④ 音楽配信アプリを試聴
⑤ 既存曲のコード進行を分析
⑥ イヤホン出力で知らない曲を聴く
⑦ 得意な楽器以外で作曲
⑧ カットアップを使う

以下のように、状況に応じて使います。

アレンジをまず詰める
  → メロディが浮かばない場合
参考音源からアイデアを収集
  → ジャンルだけ決まっている場合
リズムと音程を切り離す
  → メロディが既存曲と似てしまう場合
音楽配信アプリを試聴
  → とにかく何も浮かばない場合
既存曲のコード進行を分析
  → 曲調がマンネリ化する場合
イヤホン出力で知らない曲を聴く
  → アイデアのフックが欲しい場合
得意な楽器以外で作曲
  → 意外性のあるメロディを作りたい
カットアップを使う
  → 既にある自分のアイデアを活かす

順番に解説していきますね。

① アレンジをまず詰める

音楽のアレンジを詰める男性作曲家

メロディが浮かばない時は、作った部分だけアレンジをまず詰めると良いです。
アレンジを詰めると以下のように、発想につがりやすいです。

コード進行など周りから固めていく
 ⇢フレーズやアレンジの発想が紐づく

伴奏がフックになり、自然とアイデアが出てきやすいのでオススメ。
それに紐づいて、後に続くメロディも作りやすくなります。

こんな心配をする方もいると思います。
アレンジだけ詰めると、メロディが限定されるのでは?

むしろ限定した方がメロディの発想につながりやすいです。
心理学では、人は選択肢が少ないほうが正確な判断ができると言われています。

筆者もこの方法でかなり助けられてきました。
是非、試しあれ。

② 参考音源からアイデアを収集

「作りたいジャンルは決まっています。
でも、その他は何も思い浮かばない・・。」

そんな時は、こちらの方法が有効です。
具体的には、参考音源から以下2つの要素だけを参照する方法です。

・リズムパターン
・バッキングパターン

順番に解説していきます。

リズムパターンを参考音源から真似する

リズムパターンはジャンルを決定付ける、大切な要素です。
既存曲のリズムは、ほぼ恒例のパターンで作られています。

リズムパターンを取り入れるのは、引用にはならないことは周知の通り。
ですが、以下は注意しておきましょう。

既存曲の特徴的すぎるリズムパターンは引用しない

ジャンル恒例のリズムパターンであれば問題なし。
ですが、特徴的すぎる要素は原曲のイメージと直結します。

ジャンルの基軸になるリズムパターンは取り入れる。
さらに、自分のテイストを加えられるのがベストです。

慣れるまでは恒例パターンの打ち込みから始めてみると良いですよ。

バッキングパターンを参考音源から真似をする

音楽には、必ずジャンルを決定付けるバッキングパターンが、最低1トラックはあるハズです。例えば、ジャンル別に以下のような感じです。

・ハードロック
 → ギターのリフ
・フラメンコ
 → ガットギターの手弾き
・フュージョン
 → ベースのスラッピング奏法

参考音源からのジャンルの要素を汲み取り、自分の曲をオリジナルに寄せていきます。くみ取る際、ジャンルが破綻しないように注意が必要です。

破綻しないためには、一旦完コピから始めると良いですよ。

ポイントは、参考音源のキモとなるトラックのみを参考にすること。
音源を参考にすると影響を受け過ぎてしまう方には、以下の方法をオススメします。

トラックを一部聴き取って、MIDIデータにしておく

全て聞き取る必要はありません。
キモとなる一部分だけでも、分析の糸口になります。

自分の手を動かし定番フレーズのニュアンスを吸収することで、「ジャンルを決定付ける型」を理解出来るはずです。

参考耳コピの経験がない方は、こちらの記事をどうぞ。ギターの耳コピの記事ですが、参考になると思います。

③ リズムと音程を切り離す

民族打楽器を叩く女性の手

メロディがどうしても既存曲と似てしまう、そんなことありませんか?
この場合、リズムと音程を切り離して考える方法がおすすめです。

無意識にメロディとリズムは紐付くので、意識的に切り離して作りましょう。
具体的なやり方は、以下になります。

メロディの作り方の説明

リズムを先に作り音程の割り当てを試してみる、という流れです。

ポイントは、音程は考えず気持ちの良いリズムだけをイメージすること。

まずは音程抜きでリズムだけ意識的に作り出してみて下さい。
あとは音程を何通りか考え、良いと思ったモノを採用にすればオッケイです。

④ 音楽配信アプリを試聴

とにかく何にも浮かんでこない、という方にはこちら。
音楽配信アプリで試聴しまくりましょう。

理由は以下の通りです。

好きな曲を聴く
 → 思考に偏りが出てきてしまう
無作為に聴きまくる
 → 自分にはないアイデアが生まれるキッカケになる

好きな音楽を聞いても、アイデアが生まれるキッカケは作りにくいです。
理由は、好きな音楽は既に吸収できているからです。

選り好みをせず、知らない音楽を積極的に聴く。
この方がアイデアは生まれやすいですよ。

以下のアプリ、オススメです。
無料なのは有り難いですね。

Spotify

世界でトレンドとされている音楽をエンドレスで流してくれます。
無作為に聴いていくのが良いですよ。気付けば現実逃避していることもしばしばですw

楽しみながらできるので、是非お試しください。

⑤ 既存曲のコード進行を分析する

音の波形を3Dでグラフィック化したCG

曲調がマンネリ化するのは、コード進行のバリエーションのインプットが不足している場合が多いかもです。そんな時は、以下の方法が有効。

気になるコード進行を分析

「曲を作りたいのに、分析って・・。時間ないです。」
そう思う方もいるかもしれません。

既存曲で気になる進行とかありますよね。
その気になる部分を分析するイメージです。具体的には以下の通り。

① YouTubeで気になる3曲発見
② 曲A:イントロのリフのコード進行を4小節分析
③ 曲B:サビのコード進行を4小節分析
④ 曲C:Cメロのコード進行を8小節分析
⑤ 曲制作再開!

2〜3曲違う作者の作品を選び、コードを分析してみましょう。

違う作者の曲を選んだ方がコード進行の手グセも変わってくるので、バリエーションを増やしやすいですよ。

コードの機能性も以下のように、ちょっと意識できればベスト。
「ここは転調して戻るのか、なるほど。」
「トニックから始まらないのか、ふむふむ。」

自分の凝り固まった手法から脳を開放させることが目的なので、軽く分析する程度でOK。くれぐれも、ぶ厚い本で勉強し始めないようにして下さい。

⑥ イヤホン出力で曲を聴く

イヤホンを装着せず出力を大きめにします。
すると、バッサリ帯域の削られた細い音が聴こえてきますよね。

スピーカーをイヤホンで代用すると、思わぬアイデアに紐づくことがあります。

難点は、メロディの発想には使いにくいこと。
ですが、面白いのはメロディさえも違うフレーズに聴こえたり、バッキングも違うパターンに聴こえたりと、全く違う曲として聴こえてくることがある所。

まんま引用していないかだけ必ずチェックはやっておきましょう。
作りこまないうちに確認しておいたほうが良いです。

あと知らない曲でなければ意味がないので、そこは注意です。

⑦ 得意な楽器以外で作曲

楽しそうにギターを演奏する男性

この方法は、鍵盤楽器で作曲する方に特に効果が大きいです。

得意な楽器以外で作曲すると普段の手グセから開放され、意外性のある発想につながりやすいです。

鍵盤楽器は言わずとも広く親しまれている楽器。
ほとんどの方は鍵盤で作曲しているのではないでしょうか。

普段さわる機会の多い楽器なので、手クセがどうしても出やすいんですよね。
普段触らない楽器を使うと、想定外のフレーズが出てきてそれはもう楽しいです(笑)。

えっ、他に楽器持っていないんですけど・・。

このような方は、スマートフォンアプリを使うのもアリです。
ポイントは普段と違うツールを使う、という所。

楽器を新たに弾けるようになることが目的じゃありません。
発想が生まれるキッカケをつかむのが目的ですので、固く考えなくてオッケイです。

⑧ カットアップを使う

カットアップを使って素材を編集してみるのも一つの方法です。
ソフトウェアサンプラーを使うのが一番オススメ。

カットアップとは
カットアップとは、様々な尺で音素材をカットし再編成するテクニックです。

カットアップのやり方
1. DAWで音素材を好きな尺の長さでカット
2. カットした音素材をサンプラーで読み込む
3. サンプラーをMIDIで気の赴くまま叩く

筆者はCUBASEのGROOVE AGEINTを使用しています。
画像のように波形を切ってドラッグするだけOK。

他のDAWやサンプラーも要領は同じ。あとはMIDIで気の向くまま叩いてみるだけ!
カットする尺を変えてみるのも面白いですね。

尺は短くしすぎるよりも、例えば4分音符など長めにするのがおすすめ。
元のフレーズを活かした、面白いカットアップに仕上げやすいですよ。

カットアップテクニックを説明する様子

カットアップを使って、以下の再編成をしていきます。

・メロディ
・コード進行
・リズムパターン/span>

自分の今のアイデアを活かし、新しい発想につなげていくイメージですね。
僕はアイデアを出すためだけに使うこともあります。

もちろん、そのまま素材として使えるなら曲の一部にするのもヨシ。
飛び道具的な使い方もできますし、行き詰まっている方にはかなりオススメな方法です。

慢性的に作曲のアイデアが浮かばない時は

無機質な木彫りの人形

アイデアの枯渇が慢性的な場合の対処は、以下です。

① 音楽から一旦はなれる
② 情報収集

それぞれ、解説していきますね。

音楽から一旦はなれる

音楽から一旦距離をとってみるのも、良い気晴らしになりますよ。
作曲の使命感にかられ、視野が狭くなっている自分を一旦解放してあげましょう。

作曲のアイデアに直結する要素は、音楽以外にもたくさんあります。

人によって異なりますが、筆者の場合は以下でした。

  • 階段を登っているとき
  • 散歩をしているとき
  • 公園で子供達がギャグを連発しているとき

外でリラックスしている時、自分はアイデアが思い浮かびやすいという発見をしたワケです。

音楽以外でもアイデアが思いつくキッカケは必ずあります。
一つの方法として、家の外へ出てみるのも良い方法ですよ。

情報収集

普段から曲を聴きまくって情報収集。
シンプルではありますが、この方法は何だかんだ言っても効果高いです。

応急処置で音楽を聴くよりも、相当効果アリです。

リファレンス対象が多ければ多いほど、特定の曲に似る確率は減るからです。

リファレンス曲が少なければ、どうしても脳内で参照する引き出しの数が限られるので、どうしても特定の曲に似てしまいがち。

ところが、普段から知らない曲を聴く習慣を付けるとあら不思議。頭の中の引き出しが増える増える・・! 自然なエッセンスのオイシイ加え方が身に付いてくるんですよね。

リファレンス数が多いほどコツの精度は高くなります。
リファレンス同士を脳内で比較分析するのも面白いですね。

普段から習慣にする必要があります。
応急処置として難しい方法ですが、効果の高さは保証しますよ。

作曲のアイデアが偏る一番の原因

作曲のアイデアが思い浮かばなくなる・・。
既存曲の影響が原因であるケースが多いです。理由は以下のとおり。

アイデアが思いつく
→ 既存曲と似ていることに気付く
→ 自信をなくす
→ 作曲に対して消極的になる

しかしながら、これは自分が音楽に対し真面目に向き合っている証拠でもあります。
不真面目になろう!というワケでもありません。不真面目になるデメリットは以下。

悩まないクセを付けてしまうと、無意識なパクリにつながりやすい。

僕も上記のようになるコトがしばしば・・。
曲がスラスラ浮かぶときは、むしろ疑うくらいが丁度良いです。これホント。

今回ご紹介した方法を試しながら、自分のやり方を見つけていくと良いです。
僕の周りのクリエイターに話を聞くと、皆さん同じようなことを経験しています。

今回紹介したやり方以外に、以下の解消法を使っているそうです。

① 既存曲を聴きまくる
② 他の仕事をする
③ 外の空気を吸う
④ 仕事をしない

リラックスするのは大切みたいですね。
アイデア枯渇問題、一緒に乗り越えていきましょう!

不断の情報収集から作曲のアイデアは生まれる

濃い茶色のピアノの鍵盤

普段からの音楽の情報収集は「アイデア枯渇問題」の強い免疫になります。
本記事でご紹介したやり方の中では労力や継続力がめっちゃ要りますが、知識の資産化ができますし一番のオススメです。

シンプル、だけどこれに勝る方法はないという結論です。
今回たくさん方法を紹介しましたが、以下のように対策しましょう。

・普段はリファレンス曲でインプットしまくる
・その他の方法で応急処置!

これで、アイデア枯渇問題からは結構な確率で脱却できるんじゃないかと。
毎日10分でも時間つくるの難しいYO!という方は、スマホでYouTube見るだけでも効果ありますよ。

どんどん引き出しを増やしていきましょう!