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【DTM】ボーカルトラックのピッチ補正に使うソフトは?【2択です】

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ボーカルのピッチ補正にはどのソフトを使うべきか・・。
ソフト選定でお悩みではありませんか?

ピッチ補正ソフトにも色々種類があり、さらにグレードも分かれていますよね。
DTM作業におすすめのソフトをご紹介します。

本記事の信憑性
筆者はボーカル曲含め、実務を数多く担当しています。
コスパの良いピッチ補正ソフトをご紹介します。

本記事を読んでわかること
・おすすめピッチ補正ソフト
・ピッチ補正ソフトの使い方

数多く発売されているんですけど、本記事を読んで決めればOKです。
無料版も含めて検討できますよ。

それでは、さっそく見ていきましょう。

【DTM】ボーカルトラックのピッチ補正に使うソフトは?

濃紺色の背景に光が波打ち模様を描いている様子

ボーカルトラックのピッチ補正ソフトのおすすめは、以下の2つ。

  • Auto Tune
  • Melodyne

これら2つに絞る理由は、機能性とコスパのバランスがベストだから。

他にもお手頃なプラグインはありますが、毎年アップデートにコストがかかったり、使い勝手がイマイチだったりします。

では、メリットとデメリットを具体的にご紹介します。

Auto Tune

Auto Tuneのメリットとデメリットは以下のような感じ。

メリットとデメリット
メリット
・ケロボイスの品質高い
・積極的な音程変化をつけられる
デメリット
・グラフィカルモードのUIがイマイチ
・たまに落ちる

Auto Tuneはケロボイス本家本元。
他のソフトでも代用は可能ですが、やはり品質は高いです。

具体的には、音のキレと音質ですね。ここは他のソフトに追従を許しません。

積極的な音程変化を付けたいなら、Auto Tuneはおすすめ。
線状にピッチ変化を書くこともできますし、手書きも可能です。

ボーカルを素材として加工するのに、Auto Tuneが使われているのをよく聴きます。
デメリットとしては、グラフィカルモードのUIがやや見にくいところ。

他のUIは改善されていますが、ココは昔から変わっていません・・

UIに凝ったプラグインが多いので、編集画面が肌に合わない人もいるかもです。
慣れればイケるんですけどね笑。

まれに、複数立ち上げたりするとDAWが予告なしで落ちることも。
ここは徐々に改善されるのでは、という感じです。

Melodyne

Melodyneのメリットとデメリットは以下のとおり。

メリットとデメリット
メリット
・コード成分を個別に調整できる
・発音タイミングを調整できる
デメリット
・カーブを書けない

コード成分を個別に調整できるのはMelodyneのみ。
発音タイミングも前後に調整できるので、融通が効きまくりです。具体的には以下。

ボーカル以外にも積極的に使える

ピッチ補正ソフトってボーカル専用って思われがちです。
ですが、Melodyneは色々使えたりします。以下、筆者が使った一例。

  • ギターソロ、バッキング修正
  • ピアノのコード修正
  • 合唱コーラスの修正

レコーディング案件で大活躍します。(録音し直しは大変なので・・)
Melodyneでチョチョイで済むので、こういう時は重宝します。

自由にカーブを書けないデメリットはありますが、レコーディングの頻度が高いならメリットの方が大。

ここまで読んで、以下のように思う人もいるかもです。

ピッチ補正機能が付属してるDAWもありますよね?

CubaseやLogicにイチ早く搭載されましたよね。
筆者の感想ですが、ピッチ修正するだけならDAW付属の機能で十分かと。

ですが、以下の点では有償版の勝利。

  • 機能性
  • 操作性
  • 品質

有償版なので当たり前と言えばそうですが、機能性が違います。
Auto Tuneのケロボイスにしても、品質が違います。

DAWの拡張機能なので読み込む手間は省けますが、操作性の配慮に限界がある印象。
という理由で、ご紹介した有償版の方がコスパは良いと筆者は感じました。

ボーカルのピッチ補正に最敵なグレードは

ステップアップを連想させる階段状に並べられた電球のイラスト

前述した2つのピッチ補正ソフトのおすすめのグレードを紹介します。

Auto Tune

Auto Tuneを買うなら、グレードはProがおすすめ。
グラフィカルモードが使えるのはProだけで、使えないと調整の自由度が激減します。

Auto Tuneは「自動補正しか使わないぜ!」という方以外は、Pro一択でOK。
メリットはProに集約されている、という感じです。

Proを選ぶメリット
・ピッチを手書きで調整できる
・調整の自由度が高い

余程の理由がない限りは、Proにしておきましょう。
グレードごとの機能早見表は以下。

機能 Access EFX+ Artist Pro
 価格 $99.0 $199.0 $299.0 $399.0
 ピッチ自動修正
 Harmonize機能
 Retune Speed・Harmonize調整
 自動フォルマント補正
 スロートモデリング
 ビブラートの作成と調整
 リアルタイムMIDI調整
 リアルタイムピッチシフト
 グラフィックピッチ編集
 グラフィックタイム編集
 MIDIから音符オブジェクトを生成
 補正オブジェクトの個別調整

Melodyne

Melodyneなら、用途で以下のように選び方が分かれます。

コード解析&編集したい
  ⇢editor
コード解析&編集は不要
  ⇢assistant

コードを解析する機能(ポリフォニック)の有無が大きな判断基準になります。
必要であればeditorを選びましょう。

楽器をレコーディングするか否かで分かれる所ですので、ここはスタイルによりけり。
studioは複数トラックの編集が可能になります。

グレードごとの機能早見表は以下です。

機能 essential assistant editor studio
 価格 ¥9,900 ¥39,600 ¥66,000 ¥110,000
 マルチトラック対応
 タイミングデータ複製
 和音解析
 コード内の各ノート調整
 テンポ変更マップ・編集
 オーディオからスケール抽出
 ピッチ・フォルマント調整
 ボリューム・タイミング調整
 フェード調整
 歯擦音ツール
 メインツール
 スタンドアローン

ピッチ補正ソフトでボーカルトラックを調整する工程

上を向き目をつぶってマイクを片手に熱唱する男性

Auto TuneとMelodyne、それぞれのピッチ調整の流れをご紹介します。
使い勝手など自分に合っているか、参考にしてみて下さい。

Auto Tuneを使ったピッチ調整

前述したように、Auto TuneにはAUTOモードとGraphicalモードがあります。
それぞれ、説明していきますね。

AUTOモード

AUTOモードは、手早く均一にピッチ補正をかけたい時に使います。

以下の画面はAUTOモード(自動修正)の設定画面です。
プラグインを立ち上げると、この画面がでます。

Antares社のピッチ補正ソフトAutoTuneのメイン画面

ここで以下のパラメータを設定して、補正のグリッド感(きめ細やかさ)を調整します。

AUTOモードで主にさわるパラメータ
INPUT TYPE
  ⇢音声のタイプを選択
KEY
  ⇢楽曲のキーを選択
SCALE
  ⇢使うスケールを選択
RETUNE SPEED
  ⇢補正がかかるスピードを調整
HUMANIZE
  ⇢RETUNE SPEEDによる不自然さを修正

INPUT TYPE
音声の種別(声の音域、楽器など)を選択することで、解析の精度を自動で調整。
指定した情報をもとに最適な加工をしてくれます。

KEY
楽曲のキーを選択します。「SCALE」と連携し、クオンタイズする音程を解析します。

SCALE
クオンタイズされた音程がどのようなスケールで鳴るのか設定します。「KEY」の情報と合わせて例えば「Gメジャースケール」というように、自動でピッチ補正されます。

RETUNE SPEED
ピッチ補正がかかり始めるまでの速さを調節します。値が大きければ、直ぐにピッチが平坦化されるので機械っぽい音声になり、小さければピッチ補正は弱く自然な聴こえになります。

HUMANIZE
ピッチ補正から、解放されるまでの時間の長さを調節します。値が大きければ、早く補正から解放されるので自然な鳴りに近づきます。

Graphicalモード

Graphicalモードは、手書きでピッチ補正をするために使います。
AUTOモードとは違い、自由にピッチ変更できるのが特徴。

Graphicalモードでは、以下の流れでピッチ補正をします。

ピッチ補正の手順(手書き)
① 波形を読み込む
② 手書きでピッチ補正

AUTOモードとは違い、あらかじめ波形を読み込む必要があります。(一部のDAWでは自動で読み込まれます)

操作は簡単、「PITCH」ボタンを押し波形を最後まで再生するだけ。

ピッチ補正ソフトAutoTuneの読み込み中の画面

あとは自由に調整するだけ!
調整のやり方は以下のように分かれます。

・音程をブロック化して調整
・カーブを書いて調整

以下のように、音程をブロック化して補正をしていきます。
ブロックを削除、分割、追加は自由に行なえますよ。

ピッチ補正ソフトAutoTuneでブロック単位の処理を施している様子

ブロック別に、ピッチをどの程度の精度で補正するのかを決められます。
編集を活用すれば、自由度が高いのがわかりますよね。

さらに、線を自由に書いてピッチを変化させることも可能。
直線や、完全に手書きでも調整できます。

ピッチ補正ソフトAutoTuneでカーブを書いて処理を施している様子

極端にピッチ変化させたい時や、ビブラートの調整に最適です。

Melodyneを使ったピッチ調整

Melodyneの基本的なピッチ補正と、コード解析機能についてご紹介します。

基本的なピッチ修正

Melodyneでも「波形を読み込む」作業を最初に行います。
(一部のDAWでは自動で読み込まれます)

「Transfer」をクリックして波形を最後まで再生するだけ。
Auto TuneのGraphicalモードと同じ要領です。

ピッチ補正ソフトMelodyneでピッチを調整している様子

Melodyneで主にやれること
・ ピッチ補正
・ タイミング調整

Melodyneでやれることは、大きく分けて上記の2つ。
ピッチ補正はノートを選んで上下にドラッグすれば、半音単位で調節可能。

さらに、OptionやAltキーを押しながらドラッグすれば半音以下の調整ができます。
タイミング調整も簡単。ノートを選んで左右に動かすだけで、微調整が可能です。

コード解析機能

ポリフォニック対応はMelodyneならでは。
コード解析をすると以下のような表示になります。

ピッチ補正ソフトMelodyneでコード解析をしている画面

あとは一緒で、コード成分から音を選んでピッチ補正もできますし、タイミング調整もできちゃいます。融通の効き具合が神。

「DTMでボーカルトラックのピッチ補正に使うソフト」まとめ

歌詞カードを見ながら楽しそうに合唱する3人の子供

本記事のおさらいです。
DTM作業でボーカルのピッチ補正に最適なソフトは以下の2つ。

  • Auto Tune
  • Melodyne

これらのソフトの特筆すべき個性は、次のとおり。

Auto Tuneの個性
・キレのあるケロボイス
・過激な音程エディットが可能
・手早いAutoモードも便利

Melodyneの個性
・自然なピッチ補正がメイン
・発音タイミング調整が可能
・コード解析機能はMelodyneだけ

もしグレードに迷ったら、コスパの良い以下がよいのではないかと。

個性がわかれるので、選びやすいですよね。僕は両方持ってます。笑
歌ものをガンガン作っていきましょう!\(^o^)/